心の幽体離脱??
鍼灸師の私は、もし幽体離脱して自分で自分を治療できたら良いのに…といつも思っています。
自分でしかわからない体の微妙な症状なども把握しつつ、
別の体として客観的にメンテナンスが出来たらどんなにか便利で楽だろうかといつも想像しています。
体への施術は難しいにしても、少し遠くから自分の行動や思いを見つめていたらどんな風に映るのでしょうか。
これは私が良くやる事です。
電車で前に座っている人を見る様に、私を(私の思考や感情、行動)を眺めるのです。
くるくると頭の中で色々と考えながら、色々な感情を感じながら、間違えない様に、空気を読みながら
沢山のエネルギーを使って精一杯生きている人が見えてきます。
私と言う小さな視点から世界を決めつけて、小さな箱に入ったモルモットの様に忙しく動き回っていて何とも健気です。
そして、この自分を見つめる側の視点になっている時、私はとても静かです。
そこには制限がなく何とも安心な感じなのです。
体を幽体離脱する事は難しいですが、視点を思考や感情の当事者から観察者に変える事はいつでもどこでも手軽にできます。
自分から遊離して逃避すると言うよりも、興味をもって冷静に自分を観察して行く感じです。
心や頭がパンパンになった時に思い出してみてください。
そこには健気で愛おしい自分がいるかもしれません。