体と心の休め方
厳しい気候が続いていますがお元気でお過ごしですか。
今年は6月の下旬から35度を超える日が続き、体が暑さに慣れていない内から猛暑になり例年より早く夏バテの様な症状が出でいる方が多い様です。
本当に年々夏が長く、厳しくなってきますね。
こんな時は生活のペースを少し落として、ゆっくりと過ごす事をお勧めしているのですが、なかなかそうはいかない様です。
休むって? ゆっくり過ごすって?
一日中横になっていたらもっと怠くなって疲れそうだし。
スマホやテレビを見ていても目が疲れてしまうから…。
具体的にどうすればよいですか?
などと聞かれることが良くあります。
答えは単純に体が疲れているのか、もしくは神経も疲れているのかで違ってきます。
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【体の疲れ】
長時間の運動や仕事や移動、また寝不足気味だったり、足腰が辛かったりした場合は肉体疲労を解消する為に体をしっかり休ませる事が必要です。
睡眠をたっぷり取り、消化の良い食べ物を摂って体を楽にして過ごします。
この時に気を付ける事は、精をつけようとして、こってりした物や生もの、甘い物をとり過ぎない事です。
例えば焼き肉やお寿司、スイーツなどは栄養価は高いですが消化にとてもエネルギーを使います。
体が疲れている時は、内臓に負担をかけない方が効率よく回復できます。
もちろん回復して好きな物を程よく食べる事は問題ありません。
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【神経・心の疲れ】
一方、神経的に疲労している場合です。
現代人の多くが、この神経疲労を抱えているのではないでしょうか。
この場合、肉体疲労の対応ほど単純ではありません。
個々の状態によって心の休まり方がそれぞれ違うからです。
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例えば、あなたがHSP(刺激に敏感な繊細さんのタイプ)で、
人混みや騒音の激しい環境、もしくは複数の人と長い時間過ごして疲れを感じたならば、
静かな落ち着いた空間で1人でくつろぐ事が興奮した神経を静めるのに役に立つでしょう。
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もし、あなたの頭がグルグルと同じ事を繰り返して、疲れているのに思考が止まらないのであれば、
散歩やランニングやダンス、歌を歌ったり、楽器を弾いたりして規則的なリズムを体に与える事で思考を静める事が出来るかもしれません。
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また不安やイライラで、あなたの胸がいつまでもざわざわしていたのなら親しい誰かにその胸の内を思いっきり聞いてもらったり、一緒に笑ったりする事で気持ちがスッキリする事もあります。
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【自分のリソースを見つける】
この様に精神疲労はケースによりその癒し方が違います。
大切な事は、自分のパターンと、その心の休ませ方を知る事です。
心が休まる空間、運動や何か集中できる事、癒される動物や植物、また一緒にいると楽しい誰かと過ごす時間等など…。
人それぞれでルールはありません。
心が疲れた時や、気持ちが収まらない時に本来の自分に戻れる自分なりの方法を探していきましょう。
それが、心の燃料としての大切なリソースになります。
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【日常のケアが大切】
私の友人は、特に刺激の多かった日は家に帰る前に馴染みの静かなカフェで30分位1人の時間を過ごしています。
そこで甘めのカフェラテを一杯ゆっくり飲むことで疲弊した神経をリセットできるそうです。
また心配事がある時には、飼っているネコを撫ぜると安心するという方もいます。
そして頭が思考でいっぱいな時には、ジムのズンバダンスですっきりすると言う方もいます。
ちょっとした事ですが、自分なりの方法で心をこまめにケアして、ストレスや心的疲労を貯めこまない事はとても大切です。
寝だめや食べだめが出来ない様に、心のケアも一気にはできません。
心に疲れや緊張がある時、胸のザワザワやイライラを感じる時をどうぞ見逃さないでください。
そしてあなたなりの方法でケアしてあげてください。
その繰り返しが、心の回復力を少しずつ増やしてくれます。