カバンの大きさと安心度
12月も週末から冷え込んできましたね。それでも天気が良いと高くて澄んだ空が気持ちよくて外を歩きたくなります。
近所を散歩する時に私は、小銭入れ、ティシュ、自宅のカギをポケットに入れて手ぶらで歩く事が多いです。身軽で出かけるのは、すぐ戻れる距離に家がある安心感があるからでしょう。
ただ電車に乗って出かける時には、何かと持って行く物が増えます。
小さなタオル、ウエットティシュやカイロ、薬やバンドエイド、鍼などの救急セット、裁縫セットにペンやクリーム、リップ、のど飴、マスク、ストール‥等、いつもの外出セット達がないと落ち着きません。
近所に出かける時とは違い電車に乗っての外出は私にとって安心度がかなり下がってそれなりの備えが必要になります。
私の所に鍼治療やカウンセリングでいらっしゃる方々もお持ちになる荷物の量が人それぞれで面白いです。
小さなポシェット1つで来られる方もいれば、大きめのバックを複数お持ちになる方もいます。
もちろん自宅からの距離や、その前後に仕事や予定がある事にもよりますが、それ以上にその方の思う外出への安心度がとても影響している様に思います。
そして更にそれは、それぞれの体へも表れていると感じています。
安心度が低くて備えが多い方は、背部のコリが強い事が多いです。この背部、肩甲骨や背骨の周りの筋肉の硬さは外部に対して鎧で自身を守っているかのようです。
そしてその緊張が自分にとって当たり前になってしまい自覚がない方がとても多いのです。
つまり外部に対する一時的な鎧のはずが、いつの間にか通常のモードになってしまっているのです。
更に危機感が強まると背部だけではなく、みぞおちや腹部も張ってきます。つまり背部の鎧では足りず体の前面にも鎧をつけているのでしょう。
背部も腹部もそれぞれ大切な自立神経が関係しているので、緊張が強いと色々な不定愁訴が起こります。
例えば、睡眠障害、食欲不振や消化器系の不調、倦怠感、頭痛、めまい‥等。
そしてそれが大きく進むと、不安症やパニック障害、鬱などに。
荷物の大きさから飛躍しすぎの様ですが、自分の普段の安心度や危機感を認識している事はとても大切です。
私もわりと安心度が低い体質です。忙しくなったり、季節の変わり目で体調が落ちると更に安心度が低下して普段気にならない事が気になったり、心配になったりします。
外出時に荷物が増える以前に外出自体が面倒になったりします。
ただそれが今の自分の体調や精神疲労のバロメーターである事を自覚して受け止める事で、更なる焦りや心配はなくなります。
ここで大切なのは、自分が普段、無意識に重い鎧を背負っている事に気付いている事です。
この不安は本当はどこから来ているのか。どんなパターンでやってきているのか。
いつも見過ごしていた思いに気付いて向き合ってあげる事は、緊張した体の鎧を緩めてあげる事と同じように自分を楽にしてくれます。
余りにも身近すぎでついつい後回しにされがちな自分ですが、心と体は鎧を着たままになっていませんか。
今年いっぱいモニターの心理カウンセリングを行っています。
心のケアに興味がある方は、よろしければご参照ください。
どうぞ今日も素敵な一日をお過ごしください!